この記事は「事業家集団に入るまでの話〜７」の続きです。
まだ読まれていない方は、先に「事業家集団に入るまでの話〜７」を読んでみてください！
私がとある事業家集団に所属していた時のお話です。
物語感覚で読んでいただければと思います！
Bさんとのお茶（Cさんとのお茶２回目後）
Cさんとの２回目のお茶で、事業の説明をする日程が無事に決まりました！
お茶の後、そのままBさんと軽くお茶をして、事業の説明までにやっておくべきことを確認することになりました。
鴨「今日もありがとうございました！」
B「いよいよ、起業に一歩近づきましたね！」
鴨「Cさんが言っていた、□日までにやっておいた方が良いことって何ですか？」
B「起業する目的を明確にしておくことです。」
鴨「起業する目的、ですか？」
B「そうです。最初は、経済的自由や時間的自由を手に入れたいとか、親孝行をしたいとか、そう言う目的があって、その目的を達成するための手段として起業を選択します。例えば、私だったら色々な人を巻き込んで何かを作り上げたい、とかですね。」
鴨「そうですね。」
B「しかし、起業をして事業を続けていくうちに、元々は手段であった事業が目的になってしまい、本来の目的を見失ってしまうことがあります。特に、事業を継続していく中で辛いことが起きた時に、ついつい本来の目的を見失ってしまいがちです。」
鴨「手段が目的にすり変わってしまうことって、たしかによくありますもんね。。。」
B「そうならないために、何のために起業をするのか、という目的を明確にしてきて欲しいんです。」
鴨「そうですね！確かに、私は起業したいと言う思いが先行しているので、□日までになぜ起業したいのかを、改めて明確にしていきます！」
B「これが、意外と大事な作業なので、よろしくです！場所は追って連絡します。」
鴨「了解です。」
B「他に聞いておきたいことはありますか？」
鴨「当日に持っていくものはありますか？」
B「筆記用具があれば十分ですよ！」
鴨「わかりました！」
B「他に質問はありますか？」
ここに来て改めて、今までのBさんやCさんとの会話で、事業の具体的な内容についてほとんど聞いていないことを思い出しました。
そこで、思い切って質問をしてみることにしました。
鴨「聞きづらいんですが、BさんやCさんがやられている事業って、Amwayみたいな事業ですか？」
この瞬間、Bさんが非常に動揺して、目が泳いでいたのを覚えています。
鴨（きっと、99%Amwayかネットワークビジネスなんだろうな。）
B「それは、□日に改めて説明します。」
鴨（正直なところ、ネットワークビジネスだったらやりたくはないな。。。ただ、もしかしたらBさん自身も自分がやっている事業に対しての理解が深くはないのかもしれない。）
鴨「海外の会社と契約して日用品などを展開していると話していましたが、具体的な社名を聞いても良いですか？」
B「それも合わせて、□日に説明します。」
鴨（う〜ん、ネットワークビジネスではない可能性が少しでもあるのなら、説明は聞いても良いかな。）
鴨「わかりました。では、□日を楽しみにしていますね！」
私は「BさんやCさんが立ち上げている事業がネットワークビジネスなのではないか」と思いながらも、もしネットワークビジネスではなかったら貴重な起業の機会を失うことになると言う思いから、Bさんの説明を受けることにしました。
また、仮にネットワークビジネスだったとしても、BさんとCさんが今まで私がイメージしていたネットワークビジネス従事者とは異なり、人の話を理解するように努めてくれている人だったことも大きいです。
もしBさんやCさんが、「楽して儲けよう！」というような考え方だったり、「事業を立ち上げていない奴は馬鹿だ」というような他人を見下す様な人間性だったら、私はこの時点で説明を受けることを断っていたと思います。
いずれにしても、起業の目的を明確にする作業は必須だなと思い、□日までの日々を過ごすのでした。
閑話
個人的な感覚ですが、事業家集団を辞めるとセミナーの資料を全て捨ててしまう方が多いようです。
事業家集団に所属していた過去を無きものにしたい、嫌な思い出が多いので関係するものを見たくもない、などという気持ちもよくわかります。
私も大半の資料は捨ててしまいましたが、
- 事前告知を受けた時のメモ
- 初参加のOM（事業説明会）のメモ
- 初参加のFT（フロントトレーニング）のメモ
- 事業計画のメモ
- チャート（ビジネスを立ち上げるためのやることリスト）
- 自分が登壇する可能性がある全セミナーの原稿の最終版
は捨てられずに手元に残っています。
なぜ、資料を残しておくのか。
それは、事業家集団で学んだことの中に今後の人生に役立つ内容もある一方で、自分に対する戒めの意味合いもあります。
これらの資料を見ると、良くも悪くも色々なことを思い出します。
当時は原稿なしでも事前告知ができましたが、今は無理ですね笑
P.S.
過去を思い出しながら文章を書くのは楽しいのですが、仕事や趣味のかたわら書くのはなんだかんだ疲れるので、時々雑談を挟みます。
※次章へ続きます。
事業家集団に入るまでの話〜９
