事業家集団に入るまでの話〜9

事業家集団

この記事は「事業家集団に入るまでの話〜8」の続きです。
まだ読まれていない方は、先に「事業家集団に入るまでの話〜8」を読んでみてください!

私がとある事業家集団に所属していた時のお話です。
物語感覚で読んでいただければと思います!

事業の概要を聞く(事前告知)〜導入

そして、いよいよ事業の概要を聞く日がやってきました。

私は、どんな話が聞けるのかという期待が20%、ネットワークビジネスだったら嫌だなという不安が80%でした。

Bさんはかなり緊張している様子でした。

それもそのはずです。

Bさんは前回のお茶の会話を通して、私がネットワークビジネスに対して良い印象を持っていないことは理解しています。

それにもかかわらず、これから説明するのがネットワークビジネスについてだからです。

そして、Bさんから事業の概要についての説明が始まります

※一言一句書くととても長くなるので、以下は重要な部分のみに絞ります。

B「では、事業の概要を説明しますね!」

鴨「よろしくお願いいたします!」

B「私がCさんから教えてもらったことを、そのまま伝えますね。」

Bさんの手元に、びっしりと文字や図が書かれたメモが見えました。

今日に備えて相当準備をしてきたみたいです。

個人的には、この点に関して非常に印象が良かったです。

今まで、ビジネス系の勧誘は「細かいことは気にせずに、やれば儲かるぜ!」みたいなものをイメージしていたので、念入りに準備している姿勢に対して本気度を感じました。

B「今日ビジネスについて話を聞こうと思った目的があると思います。私は、まずはその目的を明確にしたほうが良いと教わりました。カモネギさんにはどんな目的がありますか?」

これは、しっかり考えてきました。

漠然とした起業願望から、起業する目的が明確になったことが、実際に会社を設立するにあたって大きな力になったと思っています。

事業の概要を聞く(事前告知)〜目的の明確化

鴨「私はどんな事業でも成功できる力をつけたいと思っています。目標を実現できる人間になりたいと思っています。そのための手段として、起業したいと考えています。」

B「その目標というのは、最終的にありたい『状態』だと教わりました。」

鴨「『状態』ですか?」

B「はい、カモネギさん自身の状態です。どんな事業でも成功できる力が備わっている状態、目標を実現できる状態、ということです。」

鴨(分かったような、分からないような。。。そもそも『状態』ってすごく抽象的な言葉だもんな。きっとこれから詳しい説明があるはず。)

B「その状態になるために、知識は大切なものだけれども、知識だけでは十分ではありません。」

鴨(100%合意!どの世界にも、口だけで実績が伴わない人はいるよね。)

B「例えば、大学の経済学部の教授が全員経済的に豊かかというと、必ずしもそうではありません。」

鴨「その通りですね。」

B「ありたい『状態』になるためには、実践して、経験して、失敗して、成長して、また実践して、という繰り返しが大事だと教わっています。そして、成長の果実が『成果』になるわけです。成果として、売上や人格も伴ってきます。」

鴨「スポーツと近い感じですね。」

B「そうですね!学生時代にスポーツを頑張ってきたカモネギさんには、イメージがつきやすいかもしれません。」

B「つまり、知識も大事だけれども経験はそれ以上に大事だと教わっています。」

鴨(その通りだよな。)

B「ここまでで何か質問はありますか?」

鴨「大丈夫です!」

私はこの段階で「実践 > 知識」という認識を持つことになります。

事業の概要を聞く(事前告知)〜仕組みと扱う人

B「私たちは、理想の状態になるために実践を積んでいて、実践の場としてビジネスを選択しています。」

鴨(なるへそ)

B「ところで、ビジネスって聞くと、複雑で難しく聞こえませんか?」

鴨「そうですね。馴染みがないので難しく感じます。」

B「そういう時は、身近なものに置き換えると分かりやすくなると教えてもらいました。私はCさんから野球で説明をしてもらったので、ここでも野球で説明しようと思います。」

鴨「わかりました!」

B「では、野球で結果を出すために必要なものをあげてみてください。」

ここで、私が野球に必要なものをあげて、それをBさんが2つのグループに分けます。

例えば、ボール、バット、ユニフォームなどは「ツール・道具」に、自分自身、仲間、監督、チームなどは「環境」に分類します。

そして、「ツール・道具」を抽象化して「仕組み」と表現し、「環境」を抽象化して「扱う人」と表現します。

B「では、結果を出すためには、仕組みと扱う人のどちらがより大事だと思いますか?」

鴨「うーん、扱う人の方が大事だと思います。」

B「どのくらいの割合で扱う人の方が大事だと思いますか?」

鴨「2:8かな。いや、もっと人のほうが大事な気がしてきたので、1:9くらいで扱う人でしょうか?」

B「お、めちゃくちゃ良い線いっていますね。私たちは、1:9で、もっと言うと1:99で扱う人の方が大事だと教わっています。」

ここで具体例として、Bさんがイチロー選手の道具を使って野球をした場合と、イチロー選手がそこらへんのスポーツショップで買ってきた道具を使って野球をした場合で、どちらの方が結果が出るかという典型的な例が出ます。

答えはもちろん「イチロー選手がそこらへんのスポーツショップで買ってきた道具を使って野球をした場合」。

私が「Bさんがイチロー選手の道具を使って野球をした場合」を否定しているので、ひと笑が起こります笑

B「ビジネスもスポーツと似ていると教わりました。」

ここで、ビジネスにおける仕組みと扱う人の具体例を列挙していきます。

仕組みとしては、製品、サービス、アイデア、ビジネスモデルなどが、扱う人としては学ぶ人(良き師匠)、仲間、環境、自分自身が挙げられます。

鴨(なるほどなぁ。)

B「例えば、ソフトバンクの孫さんやJALの稲盛さんだったら、どんなビジネスをやっても成功しそうだと思いませんか?」

鴨「全部のビジネスが、とまでは言えないと思いますが、大方のビジネスでは成功しそうですよね。」

鴨(本当は「必ず成功する」と言って欲しかったんだろう。。。頑固でゴメンよ💦あまり嘘をつくのが得意ではなくて)

B「ここまでで何か質問はありますか?」

鴨「大丈夫です!」

私はこの段階で「仕組みは最低限必要だけれども、扱う人がより重要である」という認識を持つことになります。

※次章へ続きます。
事業家集団に入るまでの話〜10

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