私がとある事業家集団に所属していた時のお話です。
物語感覚で読んでいただければと思います!
セミナースタッフとは
事業家集団で開催されるセミナーのスタッフは、事業家集団のメンバーが担当しています。
セミナーの前日までにプロデューサーからメーリスが流れ、各自が立候補することでスタッフが決まります。
スタッフの種類としては、プロデューサーとサブプロデューサーを筆頭にして、受付、誘導、音響、会場設営(空調、トイレチェック、マイクランナー、ドアマンを含む)などがあります。
プロデューサーとサブプロデューサーは系列やチームメンバーが多い人が、師匠から指名されて担当する言葉多いです。
受付は基本的に女性メイン、音響は特殊な仕事なので担当する人がチーム内で2人程度決められていました。
そのセミナーに新規動員がないメンバーは、セミナースタッフとして参加することが推奨されます。
師匠からは
- セミナーには新規動員かセミナースタッフとしての参加が基準
- セミナースタッフは作り手意識が学べる
と言われていました。
メンバーは師匠の言うことに対して「はい、イエス、ごもっとも」の精神で動くようにセミナー等で仕込まれるため、メンバーはまずは新規動員を目指し、新規で動員ができなかった場合はセミナースタッフとして参加をすることが行動の基本になっていきます。
そのため、多くの場合、セミナースタッフは取り合いになります。
セミナースタッフの功罪
私は、個人的にはセミナースタッフで作り手意識が学べると思っています。
セミナーの講師に気分良く参加していただくためにはどうしたら良いか、参加者がより多くの学びを得られるようにするためにはどうしたら良いか、を考えて行動するからです。
また、臨機応変な対応が求められることも多く、マニュアル通りでは通用しない局面では自分で考えて行動する必要があります。
そのために、セミナースタッフとして参加することは「学び」という点では非常に有効だと思います。
一方で、セミナースタッフとして参加する場合、スタッフとしての手当が出ることがないばかりか、他の参加者と同様にセミナーの参加費を支払っており、スタッフが持ち寄る備品も各スタッフの自費です。
備品とは、ネットワークビジネスの会社の製品やおしぼり、水、電気コードなど、さまざまな種類があります。
スタッフになった場合には、必ず何か1点は備品を持ってくるように指示されます。
そのため、積極的にスタッフとして参加しようとすると、全ての備品の担当になる可能性があるため、ある程度の備品を揃えておく必要があります。
私は、スピーカー以外は全て個人で揃えていました。
この金銭的負担については、個人的には少し疑問に思っていました。
師匠の言う通り、
- セミナーはスタッフも含め自発的に参加している
- 初参加者以外はお客様ではない
- スタッフも学びがある
と言われると確かにそうなので、理屈としては理解ができますが、感情では理解がしかねていました。
また、回収された会場費がどのようになっているのが不透明だったことも、その疑問に拍車をかけます。
師匠陣は「会場費しか受け取っていない」と話していますが、会場の使用料を考えると明らかに黒字になっています。
残ったお金が師匠陣の収入になっているのか、活動の予備費になっているのかは分かりませんが、(私が事業家集団に入った当初は)チームトップのtレーナーが「ガラス張りの組織」と話していたので、この辺りも明示して欲しいなと思っていました。
あえて座る席を少なくしている理由
セミナーでは、会場のスペースに余裕があるのに、あえて席数を減らして立ち見を作ることがほとんどです。
その理由としては大きく3点あります。
1点目は、立ち見を作ることで会場に満杯感を出すことです。
セミナー初参加の方や、事業家集団に入って日が浅いメンバーにとっては、セミナーの参加者が多くて賑わっているように「見える」ことが、彼ら彼女らのテンションを上げるのに重要です。
ここで大切なのは、賑わっているように「見える」ことであり、実際に会場に参加者がいっぱいいるかどうかは関係ありません笑。
2点目は、立ち見を作ることでスピーカーの声が反射して会場の前に戻ってくることです。
スピーカーの声が会場の後ろに抜けてしまうよりも、立ち見で反射させた方が、声のボリュームや迫力が上がります。
セミナーの説得力を強めるためにも、この声の反射は何気に大事になります。
3点目は、立ち見をスタッフが務めてリアクションをすることで、会場全体を盛り上げることです。
正直なところ、同じセミナーを受け続けていると、内容が代わり映えしないため飽きてしまいます。
また、スピーカーによっては話が面白くなかったりする場合もあります。
そう言った時でも、盛り上がっているセミナーにすることが大事になります。
特に初参加の方にとっては、セミナーが盛り上がっているか否かは重要な要素になります。
会場の反応が悪い場合は、立ち見をしているセミナースタッフが「意図的に」リアクションすることで、盛り上がっている感じを出します。
1点目と2点目については「たしかにその通りだな」と思っていまたが、3点目については「スピーカー頑張れよ!」と思っていたのはここだけの話です笑