私がとある事業家集団に所属していた時のお話です。
物語感覚で読んでいただければと思います!
扱う人 : 仕組み = 9 : 1
NewaysからModere時代にかけて、事前告知や事業説明会、その他のセミナーなどで
扱う人 : 仕組み = 9 : 1
という話をよくしてもらいました。
話の流れとしては、
「野球のイチロー選手が近所のスポーツ用品店で購入した道具(仕組み)を使っても大リーグで結果が残せそうだが、私たちがイチロー選手の道具を使っても大リーグで結果を残せることはないだろう。ビジネスも同じで、どんな仕組みでビジネスをするかよりも、どんな人がビジネスをするかが結果に大きな影響を与える。つまり、仕組みよりも扱う人の方が大事である。」
という話です。
セミナーでは、扱う人の代表例として、ソフトバンクの孫さんや、京セラ・JAL等の稲盛さんをよく上げていました。
孫さんであればどんな事業でも成功しそうだし、稲盛さんは業界を超えて結果を出しているので、私はこの内容には概ね同意しています。
もともと、孫さんがなぜITに着目したかの経緯を知っていたので、仕組みも結構大事だとは思っていましたが。
しかし、私も同じ(といってはおこがましいですが)IT系に携わる人間として色々な人を見てきているので、扱う人はとても大事だよなと感じています。
一方で
『「扱う人が大事だが、仕組みが大事ではない」ということではない』という話も度々聞かされていました。
どれだけ能力が高かったとしても、年功序列の企業の会社員である場合は若いうちは大きな報酬は望めない、ということは身に染みている方も多いのではないでしょうか。
そもそも勝てる仕組みの上で勝負をしないと意味がない、ということです。
勧誘する時は、まずは「扱う人の方が仕組みより大事」であると理解してもらうことで私たちと一緒にビジネスに挑戦したいと思ってもらい、「仕組みも大事」であると理解してもらうことでネットワークビジネスに対して悪い印象を持っているけれどもまずはやってみようと思ってもらう、という流れでした。
このことをまとめると、タイトルにある「仕組みで勝って、人で圧勝する」になります。
Modere時代までのセミナーでは、時々このフレーズが出てきました。
扱う人と仕組みの比率が変わる
私が違和感を感じたのは、Modere末期のセミナーです。
たしか、1泊2日のセミナーで行われた基礎トレ(メンタル編)だったと思いますが、記憶がやや曖昧です💦
そのセミナーでスピーカーの方が突然
扱う人 : 仕組み = 10 : 0
と言い出しました。
突然のことだったので、私は何を言っているのだろうかと非常に疑問を感じました。
「流石に仕組みが0では勝てないでしょ笑」と思いましたが、周囲の人は「う〜ん」とか言って大きく頷いているし、そこそこ結果を出しているリーダーもいつも通りのリアクションをしています。
結果が出ていない人は何も考えずにリアクションをしていて、結果が出ている人は師匠陣から何かしらの情報が降りてきているので無理にリアクションをしているのだろう、と推測していました。
よくセミナーで例え話として用いられていた「ソフトバンクの孫さんでもマクドナルドのアルバイトとして働けば、他のアルバイトと給料は大して変わらない」という具体例はどこに行ったのでしょうか?
その理由がわかるのは、年が明けて新しい仕組みについて聞いてからでした。
新しい仕組み
2017年の12月をもって、事業家集団はModereとの関係を終了しました。
2018年の4月から新しい仕組みになるので、
- 4月までに9系列をそろえるとものすごいことになる
- 4月までに新しい仕組みへの参入資金として40万円くらいあるといいよね
みたいな話があったりなかったりしました。
そして、新しい仕組みが発表されました。
まさかの
- 店舗型ビジネス
- 収入の仕組みに関する説明が一切なし
- 9系50人にならないと店舗が持てない = 収入がない
- 師匠によっては、6系や3系くらいでもアルバイト代みたいなものを出す(かも)
- などなど。。。
私からすると、非常に残念な内容でした。
今までやっていたネットワークビジネスの利点である「無店舗なので初期費用やランニングコストが低い」「収入プランが明確」「目標の収入に必要な行動計画が立てやすい」「誰でも参入しやすい」を全てひっくり返す衝撃の内容です。
さらに細かい仕組みについては、Twitter等で「#事業家集団」などで検索すると色々出てくるので、興味のある方は是非調べてみてください笑
ここで、扱う人と仕組みの比率が変わった理由がわかりました。
新しい仕組みは誰がどうみても勝ちづらい仕組みなので、セミナーでは「扱う人 : 仕組み = 10 : 0」と言わざるを得なかったのでしょう。
tレーナーからも、具体的な仕組みの内容や仕組みを変えた理由について説明がなく、「ボクはみんなの財布に現金が入るようするのが仕事」という超抽象的な話しかしてもらえず。
確かセミナーでは「言っていることよりもやっていること」や「一貫性が大事」と口を酸っぱくして師匠に教えてもらっていたので、事業家集団のダブルスタンダードに対して強い不信感を覚えました。
このことがきっかけで、現場に行くのを止め、仮弟子も全部辞めさせ、私自身も辞めるに至りました。
学んだこと
セミナーの内容が正しかったとしても、組織内で力がある人がセミナーの教え通りの行動をとっているかをよく観た方が良いと学びました。
力を持てば、自身に対して特例を作りがちです。
そういう組織にいると自分が幸せになりにくいということを実感しました。
また、組織の質も変化します。
事業家集団も途中までは(過激な面も多々あったものの)本気で人生を変えようという人が集まっていて、実際に結果を出している人もいる組織だったんですけれどもね。
そんなことを、まざまざと見せつけられる出来事でした。