私がとある事業家集団に所属していた時のお話です。
フィクションかもしれないので、物語感覚で読んでいただければと思います!
この記事は「事業家集団での活動〜徐々に感じるようになる違和感」の続きです。
辞めれば良いのに辞められない
前の記事でも書きましたが、2回目の告知動員をした後から、事業家集団に対して徐々に違和感を覚えるようになりました。
そして、事業家集団のやり方が良いのだろうかと言うことに対して、自信が持てなくなっていきました。
ここで辞める決断をしていれば、私の人生は大きく違ったものになったかもしれません。しかし、複数の要因が複雑に絡み合い、結局は辞められずに続けていくことになります。
その主な要因は、
- 師匠や紹介者との約束を守らなければという義務感
- セミナーやイベントのスタッフが楽しかったこと
- 将来に対するわずかな期待
でした。
師匠や紹介者との約束を守らなければという義務感
事業家集団で活動を開始するときに、師匠と紹介者に「最低でも3年間は頑張ると約束できるか?」と尋ねられました。
当時の私は、事業家集団に対してさほど違和感を持っていなかったので、「何があっても最低3年間は頑張ります!!」と伝えました。
今考えれば、このやり取りは事業家集団を辞めづらくするための会話の1つだったと思います。
2回目の告知動員に失敗した後に、師匠に自分の本音を正直に話した事があります。
「活動に若干の迷いがある」と伝えたところ、「カモネギさんは自分に対して嘘をつくような人間なの?」や「カモネギさんは人との約束を簡単に破るような人間なの?」というような問い掛けをされました(というよりも詰められました)。
師匠と紹介者を裏切りたくないという思いがあるうえに、ここで辞めたいと口に出すと引き止められたり罵詈雑言を浴びせられたりする可能性があって面倒になるかも、とも思いました。
そのため、理屈では辞めた方が良いのかもしれないと考えていましたが、感情面では非常に辞めづらいなと感じていました。
セミナーやイベントのスタッフが楽しかったこと
セミナーやイベントのスタッフが私の性に合っていたのか、これらは大変でしたが非常に楽しかったです!
他のチームメンバーと協力してセミナーやイベントを作り上げていく達成感と、他のメンバーに自分達が作り上げられる最高の場を提供できることに充実感を感じていました。
これも、理屈ではマイナスになっているとわかっています。私の時間と労力、そしてグッズのお金などを提供しているからです。
しかし、スタッフを通して得られる充実感や達成感、そして楽しさがあったので、スタッフには積極的に立候補していました。
事業家集団を辞めると、チームメンバーの皆と活動できなくなってしまうと言う寂しさがあったので、辞めると言う決断ができませんでした。
将来に対するわずかな期待
私が感じていた違和感とは完全に矛盾していますが、自分も頑張れば稼いだり色々な事業を展開できるのでは、という希望もわずかに持っていました。
事業家集団で稼いでいたり、自分の事業を展開している人がいることは事実でした。実質的なトップのT氏もかなり稼いでいて、複数の事業を手掛けていました。
他人の事実と、自分がそれを実現できるかは別問題です。しかし、もしかしたら自分にも可能性があるかもと言う淡い期待を抱いていました。
希望や期待というものは、良くも悪くも自分の判断力と客観性を奪う場合があるものだと、今では思っています。
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