この記事は「リゾネットに勧誘された話【栄養士編】〜1」の続きです。
まだ読まれていない方は、先に「リゾネットに勧誘された話【栄養士編】〜1」を読んでみてください!
ついにリゾネットの勧誘が始まる。
鴨(Aが何かヤバいものを取り出したようだ)
そう思ったものの、どのようなことが書かれているか気になったので、興味本位で読んでみました。
A「ひとまず最後まで読んでみてよ。」
Aは、私にそう言ったきり口を閉じ、私が読むのをじっと凝視していました。
Aに監視されているような緊張感と、一挙手一投足をみられているという不快感で、正直なところ内容はあまり頭に入ってきませんでした。
Aが渡してきた冊子は、リゾネット内では「レター」と呼ばれているものです。
リゾネットに入会するとどんなメリットがあるかが簡単に記載されています。
内容を簡単にまとめると
- ・提携している宿泊施設や交通機関を利用すると、旅行に安く行ける。
- ・提携している施設数は多く、中には有名なところもある。
- ・人を紹介するとマージンがもらえる。
- ・素敵な生活が待っている。
というような、一見すると魅力的な内容が書かれていたと思います。
一方で、入会にいくらかかるか(特定商取引法では特定負担と規定されているもの)とか、そういうマイナス面はほとんど記載されていなかったと記憶しています。
ただし、緊張感と不快感であまり内容が頭に入っていないため、記憶違いがあったらすみません。。。
Aの視線を感じつつ一通り読んだ私は、顔を上げてこう言いました。
鴨「読みました。」
すると、Aは口は笑っているが目が笑っていない表情で、
A「どうだった?」
と言いました。
勧誘してやるぞというギラギラ感と威圧感が伝わってくるような雰囲気に気押されつつも、自分の中で内容を整理して会話を続けました。
鴨(もし自分の行きたいところに安く行けるのであれば、一定の価値はあるのかもしれない。)
鴨「自分の行きたいところにはどこでも安く行けるっていうことですか?」
A「いや、リゾネットが提携している場所だけだね。」
鴨「例えば、〇〇とかは安く行けますか?」
A「今のところそこは対象外だけれども。。。云々」
その後、Aはトマム(北海道の占冠にある観光地)には安く行けるとか、今後は提携する施設が増える見込みだとか、いろいろ言っていました。
※トマム自体は非常に良い場所です!個人的には、冬のスキーシーズンが超おすすめです。
鴨「私が行きたいと思っている場所が安くなっているわけではないので、そこまでメリットを感じません。」
すると、Aは手法を変えてきました。
私が「旅行に安く行ける」という餌には食いつかなかったので、次は「楽に稼げる」という餌をぶら下げてきました。
勧誘する側は複数の餌を用意している。
私が旅行が好きであるということは、リゾネットの話になる前の雑談で話しています。
Aからすると、旅行が好きだという私は、最高のカモ候補であったに違いありません。
しかし、Aの期待に反して私の反応が悪かったため、次はお金の話題に切り替えてきました。
A「やりたくない仕事をし続けるのは嫌でしょう?」
鴨「嫌な仕事だったら、働き続けるのはしんどいですね。」
A「僕はこのビジネスで、月に20万円(だったかな??)稼いでいる。」
鴨「はぁ。」
A「このビジネスは、知り合って、こうやって会って、レターを渡して、読んでもらって、一緒にやろうと言うだけ。」
鴨「ふーん。」
A「一生懸命働かなくても、簡単にお金が稼げるんだ!」
鴨「そうなんですね。」
A「これだけで楽に稼げるんだったら、良いものだとは思わないか?」
鴨(あ、こいつもヤベー奴だ)
鴨「いや、別に今の仕事が嫌いなわけじゃないし。しかも、楽に稼げるって笑」
A「今度の○日と△日にセミナーがあるから参加しない?」
鴨(人の話を聞けよ)
鴨「いや、そういうのは良いんで。」
私がリゾネットに興味を示さなかったためか、やや重い空気が流れました。
知ったことではありませんが。
その後、少しの時間会話しましたが、特に話すこともなかったので解散しました。
解散とは言っても、カフェを出たのは私だけで、Aはカフェに残りました。
きっと、私が帰った後に、別のカモ候補に同じ話をするんだろうなと思いつつ、そのカフェを後にするのでした。
教訓
この体験の教訓は、人を雑に扱う人からはろくな話が来ない、ということです。
「どのような話か」ということも大切ですが、それと同じくらい「どのような人からの話か」が大切だと学びました。
これは、ネットワークビジネスに限ったことではなく、会社でも同じだと思いますが、「人を雑に扱う = 自分本位で物事を考えている」と感じています。
一見魅力的な話に見えても、その話を持ってくる人がどう言う人かを吟味した方が良いと強く思った出来事でした。
プチ解説
ネットワークビジネスの勧誘では、今回のAのように勧誘者が飲食店に長時間居座り、カモ候補が入れ替わる形式を取る場合が多いです。
その主な理由として、
- ・勧誘にかかるお金を節約するため
- ・短時間で多くのカモ候補と会うため
の2つがあると思っています。
1つ目ですが、ネットワークビジネスを熱心にやっている人の多くは、お金に余裕がありません。
そのため、カフェや飲食店にコーヒー1杯で長時間居座ることで、勧誘にかかる費用を浮かせています。
飲食店側としてはたまったものではありませんね。
ネットワークビジネスを熱心にやっている方は、自分自身のことを「事業を立ち上げている」「起業している」「経営の勉強をしている」などと言うことが多いです。
事業を立ち上げている自負があるのであれば、飲食店の立場も考えて欲しいものです。
2つ目ですが、ネットワークビジネスを熱心にやっている人の多くは、時間に余裕がありません。
そのため、こちらの都合は二の次で、勧誘者の都合が最優先になります。
当日の場所や時間の変更は普通のことで、ドタキャンも当たり前です。
ちなみに、多くのネットワークビジネスのセミナーでは「経済的自由と時間的自由が手に入る」と教えてもらうと思います。
私が所属したネットワークビジネスのチームや、セミナーに参加した会場で会った方を含めると、1万人以上のネットワークビジネスをやられている方をお見かけしたと思います。
その1万人以上の中で、時間的自由を手に入れている(と私が感じた)人を、1人しか見たことがありません。
私が所属していたネットワークビジネスのチームでは、忙しくて生活に余裕がない方が多く、休日にふらっと美術館に行くことは不可能な状態でした。