ネットワークビジネスの教科書的な勧誘だったが、法律については無知であり残念だった、という話です。
一般的な企業では、各業務の手順が定められていたり、効率の良い仕事の進め方を先輩から教えてもらったりすることも多いと思います。
ネットワークビジネスも同じで、勧誘のマニュアルが整備されているチームがあります。
この女性から受けた勧誘はそのマニュアルに沿った方法で、実際に教科書的な勧誘を受けるとどうなのということを実感できる経験でした。
一方で、ネットワークビジネスに取り組むにあたり、理解しておく法律があります。
特定商取引法や景品表示法、商材によっては医薬品医療機器等法や金融商品取引法などなど。
一般的に、ネットワークビジネスをやっている人は法律について無知であることが多いと感じています。
この女性もそうでした。
勧誘の流れが綺麗であったが故に、法律について無知だった点が非常に残念な方でした。
勧誘者とは旅行好きのオフ会で出会いました。
私カモネギは旅行が好きです。
世界遺産や有名なリゾート地などメジャーな観光地に行くのも好きですが、何があるか分からない田舎や自分の周りで誰も行ったことがない場所に行くのも大好きです。
時期は初秋、当時の私は会社員だったため、冬季休暇をどう過ごすか考え始めてていました。
そんな中、旅行好きのオフ会を見つけました。
そのオフ会には面白い旅行先に行ったことがある人がいるかもと思い、参加しました。
そこにいたのが、勧誘者となる女性(以下A)です。
Aは非常に愛想が良く、身なりも綺麗にしている、いわゆるキラキラ系女子です。
会社の事務職として働いており、旅行が好きで頻繁に旅行に行っている、と話していました。
この人だったら色々な旅行先を知っているかもと思ったことを覚えています。
オフ会後にAから連絡が来ました。
そのオフ会では4名くらいと連絡先を交換しましたが、Aが一番旅行に行っているように感じたので、会って話を聞いてみようと思いました。
場所と日時はAが指定し、当日を迎えることになりました。
過去に体験したような流れだなという一縷の不安と、どんな旅行の話を聞けるのかと言う希望を抱えながら、Aと会う当日を迎えます。
Aに対する怪しさが憧れに変わる
以前の栄養士編と同様に、Aに指定されたカフェに時間通りにつきました。
今回もAが先にお店に入っていて、私が後からお店に入るパターンです。
既視感が半端ない笑
栄養士の時と違うのは、カフェの外で待たされなかったことです。
意を決して、カフェに入ります。
鴨(Aって怪しい気がするんだよな。)
鴨「お疲れ様です!」
A「お疲れ様です。店まで来てもらってすみません!」
鴨「いえいえ、こちらこそ。」
なぜ私が「こちらこそ」と言ったのかはよく分かりませんが、Aが丁寧で腰が低く好印象だったのと、テーブルの上が綺麗だったので、思わず口走ってしまいました。
A「今日はお休みですか?」
鴨「はいそうです。ただ、この後友達と飲みに行く約束があるので、16:30にはここを出ないといけないんです。」
A「そうなんですね。」
鴨「近いうちに旅行に行く計画とかはあるんですか?」
A「それがね〜」
などと他愛のない会話をしつつ、旅行のことなどを30分ほど話しました。
Aはリゾート地に旅行に行くのが好きらしく、綺麗な写真をいくつか見せてもらいました。
秘境駅や廃村の写真を撮っていた私とは大違い笑。
キラキラしている人は旅行先も華やかだなと思い、Aとカフェで会う前は怪しい人かもと思っていましたが、その気持ちが若干の憧れに変わってしまったことは否めません。
これこそが、勧誘への布石だったのです。
そして、旅行の話題から仕事の話題へと変わっていきました。
教科書的な勧誘の流れ
まず、教科書的な勧誘の超簡単な流れをおさらいします。
- アイスブレーク
- 相手を理解する
- マイストーリーを語る
- サービスや商品を紹介する
続いて、今回の体験談をこの流れに照らし合わせながら、説明します。
1.アイスブレーク
ここでは、
- ・カモ候補の緊張を解いて心を開かせる。
- ・カモ候補との共通点を見つけることで親近感を持たせる。
ということを主な目的にします。
今回の体験談でいうと、前節の内容です。
カモ候補の心を開かせて親近感を持たせることで、勧誘に繋がる情報をカモ候補から聞き出しやすくします。
アイスブレークで話す内容自体はゆるいですが、勧誘の成否を左右する重要な行為です。
2.相手を理解する
ここでは、
- ・カモ候補の現在、過去、未来(理想)を聞き出す。
- ・現在、過去、未来について、現在のカモ候補と『ネットワークビジネスを始める前の』勧誘者の共通点を把握する。
ということを主な目的にします。
カモ候補の現在と未来を聞き出すことで、現状と理想のギャップを把握することができます。そして、「このギャップを埋めるためには〇〇というビジネスを捉えると良いよ」というようにして勧誘をしていきます。
過去を聞き出す理由は、カモ候補が過去にしてきた判断をもとに、カモ候補の価値観や大切にしていることを把握するためです。
ここでカモ候補の情報を十分に聞き出せないと、カモ候補から「そのビジネスをやるメリットはない」と言われてしまいます。
そのため、慎重に丁寧にカモ候補と会話を進めます。
共通点の把握では、『現状の』勧誘者ではなく、『ネットワークビジネスを始める前の』勧誘者であることが重要です。
その理由は、
「ネットワークビジネスを始める前の私はカモ候補と同じ状況だったけれども、ネットワークビジネスを始めてからこれだけ人生が好転したよ!」
という話をして、ネットワークビジネスをやることのメリットを伝えやすいからです。
今回の体験談でいうと、前節の最後に出てきた「旅行の話題」と「仕事の話題」がこのパートに当たります。
具体的には、このようなことを聞き出されました。
カモネギの現在 → IT系の仕事は嫌いではないが、忙しいという不満を持っている。旅行は好きだがあまり行けていない。
カモネギの過去 → 他社の目よりも自分がどうしたいかを大切にする。慎重である。
カモネギの未来 → 好きなことを好きなときにできる自分になりたい。もっと旅行に行きたい。
この内容を元に、勧誘者は
リゾネットを副業として取り組み、リゾネットである程度の収入を得る。
↓
給料は高くないが、時間が取れるIT系の会社に転職する。
↓
IT系の仕事は継続しつつ、時間が取れるので旅行にも行けるようになる。
しかもリゾネットだと安く旅行に行ける。
という青写真を描いたのではないかと思います。
※次章へ続きます。
リゾネットに勧誘された話【旅行好きキラキラ女性編】〜2