前回までのあらすじ
友人のAさんから「新しいビジネス」として、グローバリティクス・テック・リサーチ(以下、GTR)を紹介されました。
- http://gtr.world(GTR商品説明サイト)
- https://gtr.tech/jp/(GTR本社公式サイト)
GTRの会社情報を一通り調査しましたが、取り組むにはあまりにもリスクが高いと考えています。
しかし、商品やサービを調査することでカモネギの不安や懸念を払拭する情報が得られるのではという淡い期待も胸に秘めています。
今回は、GTR本社公式サイトの情報をベースにして、GTRが提供している商品やサービスについて調査します。
※登場人物のプライバシー保護のため、一部表現をボカしています。
※著作権に配慮して、ウェブサイトの画面キャプチャは記事にあまり載せないつもりです(が、気が変わるかもしれません💦)。
※記事執筆後にウェブサイトが更新される可能性があります。
GTR本社公式サイト – AIについて
「AI & BUSINESS INTELLIGENCE」という脳とCPUが合わさったようなロゴは、個人的には好きです😍笑
文章は会社概要と同様に、外国語の文章を自動翻訳した後に校正をしていないような印象を受けます。
そして、抽象的かつ仰々しい表現も、他のページと同様です。
これらがデフォルトなのでしょうか。
正直なところ、書いてある文章があまりにも抽象的なうえに、意味が良く分からないので、調査しようがないというのが本音です。
その中でも、以下の内容は事実であると読み取れます。
- GTRにはSTAR SYSTEMというものが存在してる。
- STAR SYSTEMには、GTR社のAIを搭載している。
- GTR社のAIにより機械学習を行なっている。
- GTR社の技術面での専門分野は以下の通り。
- 時系列とシグナル処理
- 因果関係のテストと依存関係
- 産業構造分析
- 市場行動分析
- 要因分析
- 自然言語処理(NLP)
- GTR社は25,000社以上の証券会社に技術を提供している。
事実1〜4について
当然ですが、GTR社は「事実1〜4なので当社は素晴らしい」ということを記載しています。これは良いでしょう。
事実2から、GTR社でAIを開発していると推測されます。
さすがに、他社から購入したり提供されたりしたものを「当社のAI」とは言わないでしょうから。
事実3の機械学習は、AIの一部分だと思われるので問題ないでしょう。
事実4は、随分と専門分野の幅が広いという印象を受けます。
大企業なら十分に可能だと思いますが、以前の記事でも調査した通りGTR社が登記されている住所は私書箱 or バーチャルオフィスです。
GTR社でAIを開発しているということを考えると、これだけ幅広い分野を「専門分野」と明言できるほどの人材や開発環境、運用環境が整っているのかが非常に疑問です。
事実5について
2021年12月に設立した会社がたった8ヶ月で25,000社以上の証券会社に技術を提供できるのか、というもっともな疑問は一旦置いておきます笑
そもそも世界には証券会社が何社存在するのでしょうか?
明確に記載されている資料はないので、推定します。
日本証券業協会の資料によると、2020年12月時点で259社が会員になっています。
2020年12月の日本の人口は、1億2571万人です。
証券会社数は人口に比例すると仮定し、日本では(投資に消極的という国民性を加味して)1億2000万人に対して260社の証券会社が存在すると仮定します。
2020年の世界の人口は約78億人なので、単純に考えると世界には約16,900社の証券会社が存在することになります。
上記はあくまで単純計算による推定ですが、GTR社は世界中全ての証券会社を超える数の証券会社に対して技術を提供していることになります。
以下の可能性が考えられます。
- 世界には、日本人が考えるよりも多くの証券会社が存在する。
- 各国の協会等に所属しないような証券会社を多く相手にしている。
- 「技術を提供」の基準が非常に緩い。
- 嘘をついている。
真実はいかに?
ここまでの感想
GTRの会社情報を一通り調べました。
商品やサービスについてはまだ検討していませんが、今後よほど素晴らしい情報が得られない限りは、カモネギはGTRには取り組みません!
自分の大切な資産を託すにはあまりにも杜撰な会社だ、というのが正直な感想です。
GTRの商品やサービスも、微妙なものなのではと予想しています。
ちなみに、カモネギの旧知の知人(以下、丹頂さん)が、別ルートでGTRに勧誘されており、オンラインセミナーに参加予定だそうです!
カモネギがセミナー等に参加できないので、もし丹頂さんがセミナーに参加したときには、その内容を聞こうと思っています👍