この記事は「ベネシードに勧誘された話【セミナー後に軟禁編】〜1」の続きです。
まだ読まれていない方は、先に「ベネシードに勧誘された話【セミナー後に軟禁編】〜1」を読んでみてください!
勧誘されたのはベネシードという会社です。
税務関係のセミナーの受付で感じた3つの違和感
そして、いよいよ税務関係のセミナー当日を迎えました。
ビルのエレベーターに乗り、セミナー会場が入っているフロアーで降りると、ベネシードのポスターと松本薫さんのポスターが貼られていました。
私はベネシードという会社を知らなかったため
鴨(今回のセミナーはベネシードという会社の会議室を間借りしているのかな?それとも、ベネシードというのは貸し会議室関連の事業を運営している会社なのだろうか?)
などと考えていました。
この時は、まさか自分がベネシードに勧誘されるとは思っていませんでした。
セミナー開始まで若干時間があったので、Aさんからセミナーの参加者を2名紹介してもらい、軽く挨拶をしました。
1名はAさんの先輩(以下Bさん)、もう1名はBさんのさらに先輩(以下Cさん)です。
Bさんは大人しく真面目そうで、細身長身なジェントルマンという雰囲気の方です。
Cさんは目力が強くて迫力があり、RPGのラスボス感が半端ない方です。セミナーの講師ではないが主催者だと話していました。
私も2人に、Aさんからセミナーに誘われた経緯、自分で会社を経営していること、IT系の仕事をしていること、個人事業主としての収入もあること、などを伝えました。
その後、Aさん、Bさん、Cさんの3人は会場の準備のためセミナールームに向かい、私は1人会場が空くのを待っていました。
後で考えてみると、私が待っているこの時間で、私を勧誘するためにセミナーでどのような話をするべきか、3人がどのような立ち居振る舞いをするのかが相談されていたのではないか、と推測しています。
ボーッとしているうちに、セミナー会場がオープンしました。
セミナー会場に入って受付をすると、違和感を3つ感じました。
①受付用紙に「屋号」の欄がある。
②参加者が経営者や事業主っぽくない。
③参加費を支払おうとすると「初回参加の方は無料です」と言われる。
①受付用紙に「屋号」の欄がある。
屋号とは個人事業の名前のことで、法人における会社名に相当するものです。
税務署に提出する開業届には屋号を記載する欄があり、個人事業専業の人のみならず、会社員をやりながら副業をされている方でも屋号を持っている人がいます。
会社名とは異なり、屋号はつけてもつけなくても構いません。
ちなみに、私は屋号を持っていません。
私は、受付用紙に屋号の欄があるということは、このセミナーは副業を含む個人事業主をメインの参加者として位置付けていることだと考えました。
税務関係のセミナーとのことでしたが、どうやら会社員や公務員などの一般大衆を対象にしているわけではなさそうだと感じました。
※屋号について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してください。きれいにまとまっています。
https://www.freee.co.jp/kb/kb-kaigyou/business-name-bk/
②参加者が経営者や事業主っぽくない。
セミナー会場に入って周囲を見渡してみると、40〜50代くらいの主婦が多く、事業を第一線でやられている方々の集まりというよりも、サークル的な雰囲気でした。
セミナーの参加者が15〜20人ほどであったこと、そして参加者同士が顔見知りである割合が高かったことも、サークル的な雰囲気に拍車をかけます。
セミナー会場に入る前は、各事業の第一線で活躍している経営者や個人事業主、もしくは企業の経理担当者が参加者の中心だと思っていました。
予想と現実のギャップに、少々驚きました。
上記1と合わせて考えると、自分以外の大半の参加者は同じ組織に所属しているのではないか、と感じました。
私が初めてネットワークビジネスのセミナーに参加した時と同じ感覚です。
③参加費を支払おうとすると「初回参加の方は無料です」と言われる。
最後に感じた違和感が、この「初回参加の方は無料」です。
一般的なセミナーでは、参加の回数に関わらず参加を払うことが多いと思います。
むしろ、初回参加と2回目以降の参加で参加費が異なる場合は、2回目以降の参加の方が安くなるケースが多いと感じています。
しかし、ある特徴があるセミナーでは初回参加が無料になることが多いです。
その特徴は、ネットワークビジネスのセミナーです。
私も過去にネットワークビジネスに取り組んでいたのですが、そこでは全てのセミナーで初回参加は無料で、2回目以降の参加から参加費を払う、という方針でした。
その意図を聞いたことはありませんが、返報性の原理を利用して「無料で貴重な話を聞くことができたのだから、契約しないと悪いかな」と初回参加者に思わせるのが狙いではないかと、個人的には思っています。
①〜③で感じた違和感を総合すると、「Aさんを含む大半のセミナー参加者は、同一組織に所属し、同一の事業に取り組んでおり、近いうちに私もその事業に勧誘される可能性が高い」という結論に至りました。
ただし、税務関係のセミナー内容には興味があったので、セミナー自体は聞いていくことにしました。
※次章へ続きます。
ベネシードに勧誘された話【セミナー後に軟禁編】〜3
※他の章はこちら
ベネシードに勧誘された話【セミナー後に軟禁編】〜1
ベネシードに勧誘された話【セミナー後に軟禁編】〜4
ベネシードに勧誘された話【セミナー後に軟禁編】〜5
ベネシードに勧誘された話【セミナー後に軟禁編】〜6