私がとある事業家集団に所属していた時のお話です。
フィクションかもしれないので、物語感覚で読んでいただければと思います!
この記事は「変化していく事業家集団〜ネットワークビジネスからの離脱」の続きです。
新しい仕組み移行することの発表
移行することが発表されて
独自のコンテンツの種類と、ネットワークビジネスに対する罵倒が増えていく中で、とあるセミナーにて事業家集団が新しい仕組みに移行することが発表されました。
発表初期の段階では詳しいことは明かされませんでしたが、師匠からは「もっとビジネスがやりやすくなる」や「メンバーに今まで以上に還元できる仕組みになる」、「ネットワークビジネスにこだわらなくなる」などという説明がありました。
これと前後して、師匠陣が各々店舗を構えて雑貨などを売り出し始めました。M社とも色々揉めているようでしたので、これでM社とは完全に縁を切るつもりなのかなと思いました。
新しい仕組みへの移行に伴うメリットは数多く伝えられましたが、デメリットは一切伝えられなかったことに、若干モヤモヤした気持ちがありました。
新しい仕組みへの期待
とは言え、この時点では、新しい仕組みにものすごく期待していました。
今までは、
- まずはネットワークビジネスで結果を出す。
- 結果が出た後に自分で色々な事業を立ち上げる。
という流れでした。
しかし、新しい仕組みでではネットワークビジネスにこだわらなくなったことで、幅広い事業で起業ができると期待しました。
正直なところ、私はネットワークビジネスに友人を勧誘することに対して後ろめたさがありました。そのため、これで気兼ねなく事業に精を出せるし、友人にも事業家集団を勧める事ができる、と考えていました。
具体的な仕組みが伝えられる
仕組みの概要について説明を受ける
その後、具体的な仕組みが簡単に伝えられましたが、その内容に衝撃を受けました。
- まずは自分から始まる9系50人のチームを作る。
- チームを作った後に、事業家集団がOEMで製造した日用品を中心に販売する店舗を構える。
- その店舗で結果を出した先に、様々な事業を展開する可能性がある。
という流れでした。
また、ネットワークビジネスの時はパートナーが発注すれば収入が発生しました。
しかし、新しい仕組みでは、店舗を構えるまでは、アルバイト等で師匠に雇ってもらったりする場合などを除いては基本的に収入が得られません。
仕入れ等に関する情報も特に教えてもらえることはありませんでした。
新しい仕組みに対するカモネギの強がり
この説明を受けて、「これってネットワークビジネス時代よりも稼ぎにくくなったのっでは??」という印象を受けました。
一方で周囲のチームメンバーは「これはすごい仕組みだ!!」と口々に言っていましたが、本心はどう思っていたのでしょうか。
私は、新しい仕組みに疑問や不安を持ちつつも、それらを打ち消すために強がっていました。
ただ、もう少し詳細を聞きたいと思い、思い切って師匠にMTGをお願いしました。色々と判断をするのはそれからでも遅くはないと考えていました。
自分で会社を起こしたいと師匠に相談する
師匠とのMTG
師匠に新しい仕組みについて色々と聞きましたが、セミナーで共有された内容以上のことはまだ構築中とのことで、ほとんど新しい情報はありませんでした。
本当に構築中だったから伝えられなかったのか、伝えると事業家集団にとって不都合があったからなのかは、知る由もありませんが。。。
そしてこのMTGで、自分でIT系の会社を立ち上げたいと相談をしました。
それに対して、師匠からは「どんな事業でも立ち上げられるわけではなく、起業はチームの拡張に効果があるビジネスに限られる」と言う説明を受けました。
カモネギの落胆
ネットワークビジネスという足枷がなくなったにも関わらず、自分の思いのままに事業を立ち上げることはできず、「事業家集団にとって有効」という条件下、つまり基本的には事業家集団(さらに言うと実質トップである両名)が許容する範囲内でしか起業できないということです。
私は、これの何が事業家なのだろうかと思いました。全く自由ではありません。
私が会社員時代に嫌だったことは、所属している部署やチームで規定された業務の範囲内でしか仕事ができないことでした。それが嫌で事業家集団に入ったのに、新しい仕組みは会社員時代と実質同じです。
その上、ネットワークビジネスの時とは異なり、収入を得られるようになるまでには非常に時間がかかります。
新しい仕組みに期待を寄せていた分、落胆度合いは尋常ではありませんでした。それとともに、自分がいるべき場所はここではないのでは、という思いが次第に強くなっていきました。
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