著書のタイトルにある、「子育てが不安」という言葉に惹かれて購入しました。
これで良いのかと自問自答(なお、答えは出ていない)する日々が続いているので、これからの育児の一助になればと思い、読み始めました。
本と著者について
著者は現役の精神科医でもあり、ご自身で子育てに悩まれたこともある方です。
そのため、あるべき論や表面上の綺麗事ではなく、現実に即した泥臭い観点からの気づきも得られると思います。
各章のざっくり概要と感想
第1章 子どもは安心したい
- とりあえず「大丈夫」と言わない
- 苦しくなったら周囲を頼る
- 子どもと一緒にいる時間を増やす
特に、上の3つを心がけようと思いました。
とりあえず「大丈夫」と言わない
私は、論理的かや科学的かをもとに物事を判断する傾向が強いです。
そのような話をする前に、子どもの不安に寄り添いたいです。
苦しくなったら周囲を頼る
私自身が割と完璧主義なところがあり、こんなレベルの低いことで周囲を頼るだなんて相手も迷惑だろうな、と考える傾向があります。
まずは子どもが第一と考え、周囲の力も借りながら育児をしたいと思いました。
子どもと一緒にいる時間を増やす
仕事や趣味などでやりたいこともいっぱいありますが、子どもとの時間をたくさん作りたいと思います。
過ぎた時間は戻らないので、大切にしたいですね。
第2章 子どもは怒らないでほしい
- Aを止めてBをしてほしい時は、Aを叱るのではなくBを褒める
- YOUメッセージではなくIメッセージを利用する
特に、上の2つを心がけようと思いました。
Aを止めてBをしてほしい時は、Aを叱るのではなくBを褒める
「子どもが小さい頃は注意すればするほどその行動が増えることがある」ということは、なんとなく体感としてはありました。
その理由として、注意されたことを子どもが自分に反応してもらえていると受け止める場合がある、ということを初めて知りました。
この点は、子どもとの関わりで意識したいです。
YOUメッセージではなくIメッセージを利用する
実は、仕事ではかなり意識していますが、本書を読まなければ、おそらく育児の場では「あなたのためを思って!」と言っていたと思います。
公私問わず、Iメッセージで伝えます。
第3章 子どもは自立したい
- 子どもの課題と自分の課題を分離する
特に、上の1つを心がけようと思いました。
子どもの課題と自分の課題を分離する
名著である「嫌われる勇気」にも通じるところがあると思いました。
家族も含めて基本的にこのスタンスでいるのですが、我が子となると今からどう育てようかで頭がいっぱいです。
すでに自分の子どもに対して色々と干渉したくなる気持ちがありますが、そこをグッと堪えて、寛容さを持って接するように心がけます。
第4章 子どもは信じてほしい
- 思春期の子どもの交友関係には介入しない
- 子どもから失敗を遠ざけるのではなく、失敗をどう乗り越えるかを教えることが大事
- なにをもって「失敗」というのかを考える
特に、上の3つを心がけようと思いました。
思春期の子どもの交友関係には介入しない
思い起こせば、私の親は交友関係にほとんど口出しをしなかったので、その中で人を見極める力がついたと思います。
親にも忍耐が求められますが、子どもの成長を願うのであれば我慢することを覚えねばですね。
子どもから失敗を遠ざけるのではなく、失敗をどう乗り越えるかを教えることが大事
子どもには私がした失敗は経験させたくないという思いがかなり強かったです。
取り返しがつかない失敗以外は、子どもが失敗することも良い経験だととらえ、乗り越え方を自然な形で伝授できればと思います。
なにをもって「失敗」というのかを考える
親も子も、それを失敗と思わなければ「失敗」とはならない、という一文が大切だと思いました。
物事は捉え方次第なので、建設的かつ前向きに受け止めたいです。
第5章 子どもは見守ってほしい
- 親から見た「子どものため」を押し付けない
- 子どもに合った教育や声かけをする
特に、上の2つを心がけようと思いました。
親から見た「子どものため」を押し付けない
2点目とも関係が深いですが、自分が子どもに与えているものが、真に子どものためになるものかは見極めが大事だと思いました。
そもそも自分と子どもは別人格なので、切り分けて考えたいです。
子どもに合った教育や声かけをする
子どもに何が合うかを判断するためには、子どものことをよく理解する必要があると考えています。
そのためには、子どもとの対話を大事にして、子どもの行動をよく観察し、子どもの声に耳を傾けたいです。
1点目も2点目もですが、会社での上司と部下の関わり方にも通ずるものがありますね。
第6章 子どもは受け入れてほしい
- 褒めることや期待には、子どもをコントロールするリスクがあるということを理解する
- 子どもが生まれた時の「元気に生まれてきてくれれば十分!」という気持ちを持ち続ける
褒めることや期待には、子どもをコントロールするリスクがあるということを理解する。
「子どもが親の思い通りになったら褒め、思い通りにならなければ褒めない、ということが実質的にコントロールすることにつながる」という観点は、言われれば確かになと思いました。
褒めることに替わって「感心する」という表現方法が、期待に変わって応援というスタンスが有効とのことなので、そのように接します。
子どもが生まれた時の「元気に生まれてきてくれれば十分!」という気持ちを持ち続ける
ついつい自分の願望や要望を子どもに求めてしまいがちですが、元々は「元気に生まれてさえくれれば」と思っていたことを思い出しました。
子どもが元気でいてくれればそれで良いんだという気持ちを大事にして、我が子に接します。
まとめ
自分の子どもが可愛くて仕方がありません。
だからこそ、干渉しすぎずに、子どもの自主性を尊重したいと思いました。
以上