昨年に生まれた子供の体調が安定してきて、活発になってきました。
そこで、ちゃんとした育児本を何冊かしっかりと読んでみようと思い、「賢い子」に育てる究極のコツという本を手に取りました。
本と著者について
本が発行されたのは2016年4月なので、今から9年前です。
少し古いですが、ビジネス書や技術書以外を読む機会が少ないこともあり、まずは読みやすそうだったので購入しました。
著者は東北大学医学部の教授で、医学博士を取得しているれっきとした医師です。そのため、根拠のない自論ではなく、科学的な知見に基づいた内容が記載されていると期待しました。また、実際にお子さんがいらっしゃるので、理論と実践の両面アプローチがあることも期待していました。
各章のざっくり概要と感想
※イタリック体の文字は私の感想です。
前提条件
- 子供の好きなことや好奇心を大事にする。
私が全く興味がない分野に子供が興味を示したとしても、むしろ私自身の見識を広めるチャンスと捉えて、一緒に楽しんできたいと思いました。
子供の好奇心を育てる方法
以下の3つが大事!
- 図鑑
- 知識と現実世界の紐付け
- 楽器(音楽)
図鑑
私も図鑑っ子だったので、図鑑がどれだけ好奇心や知識に良い影響を与えるかを、身をもって実感しています。
子供が興味を持った図鑑は、惜しみなく買いたいです。
知識と現実世界の紐付け
一時期、魚が切り身で泳いでいると思っている子供がいる、ということが話題になったことがあったと記憶しています。
ことの真偽はさておき、似たようなことは実際に起こり得ると考えています。
机上の勉強も大切ですだと思いますが、実生活と乖離しないように、日常生活からも色々と経験させて知識と現実世界が紐づくように関わります。
楽器(音楽)
「音楽が将来的に外国語を習得するときに役立ちそう」と聞いては、子供にぜひ何か楽器をやらせたいなと思いました。
子供が楽器に興味を示さなくても、家で音楽を流したり、一緒にカラオケに行ったり、音楽に触れる方法はたくさんあるので、一緒に楽しめる方法を模索したいです。
私自身は楽器が全く弾けないので、それを機に何か始めてみるのもありかもしれません。
何歳ごろにどんなことを始めると良いのか
- 0歳〜
- 図鑑・絵本・音楽で、感覚と感性を磨く。
- 幸いにも、私は両親が小さい頃からたくさん触れさせてくれたので、感謝しています。小学校低学年の時は勉強が大の苦手でしたが、これらの蓄積のおかげか中学生くらいから学業が得意になっていったと思っています。
- 図鑑・絵本・音楽で、感覚と感性を磨く。
- 3〜5歳
- 楽器や運動で、巧緻性や運動神経を磨く。
- 私は小さい頃にやる機会が少なかったこともあるのか、不器用かつ運動神経も微妙な感じになってしまいました。そもそも、あまり私が興味を示さなかったようです。
とはいえ、運動に関しては後々好きになっていき現在もスポーツは続けているので、挽回はできているのかもしれません。
- 私は小さい頃にやる機会が少なかったこともあるのか、不器用かつ運動神経も微妙な感じになってしまいました。そもそも、あまり私が興味を示さなかったようです。
- 楽器や運動で、巧緻性や運動神経を磨く。
- 8〜10歳
- 語学の勉強を開始する。(特にリスニングとスピーキング)
- 今は、小学校3年生から英語が必修になったので、この機会をうまく使いたいです!私も含め同世代(アラフォー)の方は、読み書きはできても会話に苦手意識を持っている方が多い印象です。
- 語学の勉強を開始する。(特にリスニングとスピーキング)
- 10歳〜思春期
- 社会性やコミュニケーション能力を磨く。
- 誰とどう過ごすかが大事になるとのことなので、切磋琢磨できる機会と様々な方とコミュニケーションをとる機会を、必要であれば提供したいと考えています。(子供自身で見つけてくる気もしますが)
- 社会性やコミュニケーション能力を磨く。
親の役割
親がやるべきことは以下の2つ。
- 好奇心の種を蒔く
- 子供の伸びやすい時期に背中を押す
あくまでサポート役として立ち居振る舞えるように注意します。
自分がやって良かったことや、やりたかったけどできなかったこと、やっておけば良かったことなど、たくさんありますが、サポート役なので無理強いしない、ということを心に刻みます。
遺伝と脳に関して。
- 脳の発達は7割前後が遺伝で決まるが、その影響は生まれてからすぐに発達する部分ほど大きい。
- 学習・技能・考え方に関係する部分ほど、遺伝の影響を受けづらい
とはいえ、書籍にも記載されていますが、私も子供の「好き」を一番大事にしてあげたいです。
生活習慣
子供に以下の生活習慣が身につくと良い。
- 睡眠
- 自覚がない場合もあるので注意!
- 夜の読み聞かせは、どんな本でも(図鑑でも)良い影響を与える。
- 朝食として、血糖値の上がり方が緩やかな食品を選ぶ
- 運動をすると、「汎化」の作用により脳全体の能力が上がる。
- ゲームは禁止するのではなく、それ以外の面白いことを見せる努力を惜しまない。
- ポジティブな声かけをする。
まずは、私自身が以下ができるように少しずつ改善していただきたいです。
- 朝食の内容を改善する。
- ゲーム以外(スポーツや勉強)で楽しむ。
- 自分自身に対してもポジティブな声かけをする。
まとめ
内容としては色々な場所で見聞きしたことが多かったのですが、以下の2点で非常に有益でした!
- 抽象的な概念まで昇華してくれている。
- たとえば、「東大生はピアノを習っていた人が多い」ということが一時期話題になりました。本書では「ピアノ」に焦点を当てるのではなく、ピアノを習うことで得られることが重要→音楽や楽器に触れさせることが良い、と抽象化してくれているので、それを元に読者側で応用ができる点が大きいです。
- 発信した時点では信憑生が高い情報だと思われる。
- 責任ある立場の方が発信している内容なので、発信した時点では信憑性の高い情報だと考えられます。
また、本自体が非常に読みやすかったです!
以上