知的生産の技術|要約・感想|60年前と変わらない学びの本質

学びの観点から、時代に左右されない本質を知りたい方におすすめです。

  1. 記憶するかわりに記録する。
  2. 書籍は一気に通読すると良い。
  3. 文章が書けないときは、考えをまとめ直す。

変化が早い時代だからこそ、変わらないものを理解することに意味があると考えています。

はじめに

別の書籍の中で紹介されており、興味を持ち、手に取りました。

60年近く前に出版された書籍なので、具体的な手法の一部は現代(2026年)ではそのまま使いづらい面もあります。

しかし、悩みと解決方針は60年前と全く同じだと感じました。
おそらく60年後も、人間は似たような課題を抱えるでしょう。
そして、同じようなことで悩み、枝葉は違えど、根幹は近い方針で解決をしていくのだろう、と考えさせられます。

本記事では、特に参考になった「読書の方法」について解説します。

読書の方法

書籍は一気に読み切った方が理解しやすい、ということは感覚的に理解している方が多いと思います。

しかし、私も含めて「根を詰めて1冊を集中して読んでいると疲れるな…」と感じることがあるのではないでしょうか。

その時に役に立ちそうなのが、2系列読みです。

  • 1系列目は、自分の専門分野ならびに周辺分野
  • 2系列目は、自分の専門分野と関連が薄い分野

実は私も、2冊や3冊を同時並行で読書することがありました。正直なところ、1冊に集中していないことに後ろめたさがありましたが、本書で推奨されていたので、自信を持って2系列読みをしようと思います!

一方で、書籍内では自分の専門分野と関連がない分野に関しては触れられていませんでした。
私の推測ですが、知的生産という観点では相乗効果が薄いという考えなのかもしれません。

関連書籍

本書の中で紹介されている書籍です。1950年に発売された書籍ですが、読書に関する名著とのことなので気になります!

終わりに

所感

この本を読んで一番良かったことは、人間の悩みと解決方針は60年前と根本的には同じだと知ることができたことです。

先に述べた内容以外にも、時代の最先端のツールを最大限に利用しようとしている点なども、現在と同じです。

また、以下のような記述からも、著者の先見性には驚かされました。

  • コンピューターのプログラムのかきかたなどが、個人としての最も基礎的な技能となる日が、意外にはやくくるのではないかとかんがえている。(原文ママ)
  • 情報工学や言語工学などの学科を作った方が良い。(私の意訳)

読んだのは第104刷(すごい!!)でしたが、これだけロングセラーで読まれている理由がわかります。

時代が変わっても学び続けたい方、学び続ける必要がある方は、ぜひ一度手に取ってみてください!

1点だけ、再編集されている影響なのか、著者の意向なのかは分かりませんが、ひらがな表記が多く一部読みづらいという印象を受けました。


  • 自分が発見だと思った内容をメモに残して見返すことには、何度も同じ内容を「発見」して「大発見だ!」と勘違いすることを防ぐ効果がある。
  • 記憶するかわりに記録する。
    • 忘れて読み返すことを前提として、初めて読む人でも理解できるように書く。
  • 情報(書籍内ではカード)を厳格に決められた体系で分類することは、知的生産という観点では思想に枠を設けることになる。
  • 身近から雑多な要素を追放して知的作業をやりやすくするためには、身近なツール等の規格化を進めることが非常に有効である。
  • 読書と食事は、実用と娯楽という視点で共通点がある。
  • 読書は一気に通読すると良い。
    • 一気に読み切った方が理解がしやすい。
    • 斜め読みや拾い読みは、著者の意図を正確に把握できないリスクがある。
    • 1冊の本に集中していると疲れる場合は、2系列読みが良い。
      • 1系列目は、自分の専門分野ならびに周辺分野
      • 2系列目は、自分の専門分野と関連が薄い分野
  • 文章を書くときは「考えをまとめる」→「文章に書き表す」という2段階を経る。
    • 筆が進まないときは、考えがまとまっていないことが多い。以下の3手順でまとめると良い。
      1. 頭の中にあることを箇条書きにする。
      2. 論理的につながりがありそうなものをまとめる。
      3. まとめた内容を論理的に筋が通ると思われる順序に並べる。

以上

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